ブレインファームの人と仕事
PPP/PFI応募支援という同じゴールを目指して、
コンサルタントとアシスタントとしてチームを組む2人。
PPP/PFIを語るその目には、地域の未来をつくる強い責任感が灯っていました。
仕事の境目はグラデーション。
同じゴールを目指すワンチーム。
PPP/PFI協創推進事業部でマネジメントコンサルタントをしています、中村です。
主な業務は、指定管理の獲得・防衛支援や、PFIの応募支援です。
前職は、医師の人材紹介をする仕事で、地方の医師不足解消に取り組んでいました。
以前から変わらない「社会貢献につながる仕事をしたい」という想いと、過去に培った経営コンサルティングの経験を活かせるという理由で、ブレインファームに入社しました。
中村さんと同じPPP/PFI協創推進事業部でアシスタントをしています、中竹です。
主な業務は、指定管理・PFI応募支援の事業計画書やプレゼン資料の作成です。
私は、前職は今の仕事とはあまり関わりのない職種でした。ただ、大学では「地域のお祭りを利用した地域活性化」をテーマに卒論を書くなど、以前から地域活性化に強い興味があったので、そういった分野の仕事がしたいと思ってブレインファームを選びました。
私と中竹さんは、応募支援という同じゴールを目指す仲間です。
クライアントとの協議を重ねながら、「こんな事業をしていきます」という提案をまとめた事業計画書を一緒に仕上げていきます。
肩書きだけを見ると、提案内容を考えるのがコンサルタントで、それをバックオフィス的に支えるのがアシスタント、という風に仕事がきっぱり分かれているイメージを持たれるかもしれませんが、実際はそうでもないんです。
そうですね。
私はPhotoshopやIllustratorなどのソフトを使って、見やすく、わかりやすい計画書をつくるのが主な仕事です。でも、時には中村さんが持ち帰ってきた提案事項に対して、「これはもっと今の時代に合った形にできそう」「他の自治体ではこういう事例がある」というようなアイデアを出すことも。
そういう意味で、コンサルタントとアシスタントの仕事の境目はグラデーションかもしれません。ベストな提案の形を話し合いながらワンチームで仕事を進めていけるので、とても心強いです。
アイデアで切り拓く
PPP/PFIの無限の可能性。
「地域の課題解決」という言葉は、最近ではよく聞くフレーズになりました。でも、PPP/PFIについては、まだあまり一般的には知られていませんよね。
私たちが担当した案件で、興味を持っていただけそうな事例について、少しお話できればと思います。
私たちがここ最近で、今の時代に合った提案ができたかな、と思えるもので言うと、文化施設やスポーツ施設の運営提案でしょうか。
実は、こういった施設の利用者は高齢者の方が多くて、一方で、働き盛りと言われる20~40代の年齢の方はあまりいないんですよね。
公共施設は、住民の利用に供する、子どもから大人まですべての人を対象にしたものなので、 いろいろな方に利用してもらえる工夫をしていきたいですよね。
はい。実際問題、忙しく働いていて本当に時間がないような人を呼び込むのは難しいんですが…。
でも、たとえば子育て世代や子どもたち、あとは文化活動・スポーツに興味がある青年層の利用は拡大できる可能性があります。
実際に私たちが提案したのは、子どもと高齢者が一緒に楽しめるイベントや、障がいのある方も参加できる催しなどを積極的に開催していく事業計画書。自治体の選定委員のみなさんにも評価いただき、選定につながりました。
運営がはじまって、事業者の方が実現してくれたイベントにたくさんの人が集まっているのを見たときは、とても嬉しかったですね。
コミュニティというものを形成しづらくなってきている時代に、地域の人がつながれる場を創出できたという意味でも、お役立ちができた提案だったのではないかなと思います。
ほんの一例ですが、こんな事例もあるということを知って、興味を持っていただければ。
PPP/PFIは、アイデア次第で地域の持つ可能性を開拓していける面白い仕組みだという認識が、未来のためにも広がっていくといいなと思います。
次のページをめくりたくなる
事業計画書をつくる。
いま話したようなアイデアを伝えるために欠かせないのが事業計画書ですが、中村さんは、事業計画書をつくる上で、どんなことを大切にしていますか?
私が大切にしているのは、「読む気になる」計画書をつくることですね。
もちろん提案の内容が重要だとは思いますが…でもその前に、計画書自体が読みづらいと、やっぱり審査を行う人もちょっとイヤになってしまうと思うんです。
だから、計画書全体を一つのストーリーと考えて、読む人が次のページをストレスなくめくれるような論理構成や流れを大切にしたいと思ってつくっています。
日頃から、中村さんの提案書は読みやすいと思っていました。やはりそういう工夫をされていたんですね。
ありがとうございます。そんな私の計画書を、より良いものにブラッシュアップしてくれているのが中竹さんですが、たとえばデザイン面ではどんなところにこだわっていますか?
ブレインファーム全体で心がけていることで言うと、PFIや指定管理の提案書には、ユニバーサルカラーやユニバーサルフォントを使用していますね。公共施設という性質上、「あらゆる人に伝わる」という部分を大切にしたいと思っているからです。
私個人がこだわっている点は、具体的に説明するのは難しいのですが…自治体への応募書類には指定された様式というのがあるので、その中で、提案のエッセンスをどこまで整理してビジュアライズするかを常に考えながら資料をつくっています。
私も、自分でできる限りデザインは工夫しているつもりですが、つい資料に色を多用してしまう傾向があるんですよね。でも、中竹さんにイメージを伝えて依頼すると、カラーリングも上手くまとめて仕上げてくれるので、本当に驚きます。
そういっていただけると嬉しいです。
読む人が次のページをめくりたくなる事業計画書づくりを、これからもビジュアル面でしっかり支えていきたいと思います。
自分の仕事が、まちづくりに
直結するという責任感を持つ。
PPP/PFIの可能性が広がっていくにつれて、コンサルタントという仕事に興味を持ってくれる方も増えていくんじゃないかと思いますが、中村さんが考える、コンサルタントを目指す上で欠かせないポイントはありますか?
ものすごく現実的な話で言うと、忙しさに逃げない、クライアントファーストを貫く意志でしょうか。
というのも、現実問題として、自治体の公募期間というのは1~2か月くらいと短くて、しかも比較的夏~秋の時期に固まっているんです。私たちコンサルタントにとっての超・繁忙期ですね。
もちろん、春先から予測を立てて事前にできる限り準備はしておくんですが、公開された公募資料を見てお客さまの考えが変わることも当然あります。だからその時期は、もうひたすら時間との戦いです。
たしかに、1年のうちおよそその数か月間に数多くの案件の公募期間が集中しているというのは、指定管理・PFI応募を支援する仕事ならではの大変なところです。
ワークライフバランスは私も重視していますが、それはそれとして、お客さまのために頑張るべき時期に頑張れる集中力がないと、コンサルタントという仕事は難しいかもしれません。
中竹さんは、アシスタントを目指す上で欠かせないと思うポイントはありますか?
アシスタントという役職で言うと、自分で考える力が非常に大事だなと思っています。
コンサルタントから言われたことだけをするのではなく、言われたことの一歩先を考えて行動する。たとえば「この表をグラフにしておいて」と言われた時に、ただグラフにするのではなく、 もっと見やすくするにはどうすればいいかとか、この提案書に合ったグラフにするにはとか、そういう風に考え抜いてカタチにする力ですね。
たしかに、細やかな点まで配慮しながら創意工夫を重ねる姿勢は、アシスタントには必須ですね。
中竹さんは、私以外のコンサルタントとチームを組むことも多いですが、その点についてはどうですか?
アシスタントという立場の特性上、いろいろなチームに所属して、全く異なる案件をいくつも同時進行するということも多いです。
そういう時も、自分の中でやるべきことをしっかり整理して、1日、1週間の業務を組み立ててるスケジュール管理が重要かなと思います。
なるほど。
最後に、私たちの仕事に共通で絶対に欠かせないのは…やはり、「自分の仕事が、良い意味でも悪い意味でもまちづくりに直結する」という責任感でしょうか。
同感です。
私たちの仕事の最終的な行き着く先は市民の方々なので、その影響と責任をきちんと考えて仕事に取り組める方が、ぜひ仲間になってくれたら嬉しいですね。